土壌の基礎知識 第一章 を読んだ
- 作者: 藤原俊六郎
- 出版社/メーカー: 農山漁村文化協会
- 発売日: 2013/02
- メディア: 単行本
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特にこれを選んだ理由も知識もない。私が世話してる畑なんて、畳3枚分ぐらいしかない。
ここ半年ぐらいであった生産者の方々は以下のような方が多かった。
- 畑をキレイに保って、石灰や肥料等で土のバランスを整える人
- 自然農法(?)で、雑草や土は比較的自然なままにしている人
1 の人たちは「肥料をやらないから作物が病気になる」といい、2 の人たちは「自然じゃないものをやるから作物が病気になる」という。正直良くわからないけれど、どちらの人も自分たちが正しいと思っているから、結構強く言われたりすることもある訳です。
実際自分が本格的に農業をするかどうかはさておき、ちゃんと土について理解して、見聞きする事を少しぐらいは理解したいなと思い読んでみる事にしました。
第一章 土と土壌
考えた事も無いが、「土」と「土壌」は異なるものらしい。
「土」となると、単に岩石が風化したようなものも土と呼べる。よって、月面上にも土があると言えるらしい。
一方で「土壌」となると、生物によって作られ、生物の生育を支える事ができるというものになるらしい。
土と土壌のライフサイクル
これは結構驚きで、土・土壌のそれぞれにライフサイクルがある。
土は前述の通りで岩石が風化したり削られてできる。その前に岩石自体はマグマが地表で冷えてできたり、火山噴火したものが堆積してできたりするらしい。また、地震等で地殻変動し、隆起してくるケースもある。
地表に現れた岩石は崩落や雨水で削られたりで「土」になる。土はその後、雨や風で流されて低地に蓄積して後述するが「土壌」に変化する。
さらにその土壌もいずれ流亡したり老化し、再び堆積し岩石となって土ではなくなる。この周期が実に数百万年から数億年周期で起こっているらしい。なんというか途方も無い。。
土壌は土のなかに微生物が活動してくる事で植物生育に適する環境に変化していくことで土壌化していくようです。
土壌はそこに生育する植物や微生物によって、徐々に肥沃になっていくものの、数千年単位でその肥沃度は低下し老化していくらしい。
老化と一口にいっても、土壌の階層化、上層のミネラルの溶脱、鉄やアルミニウムの下層での蓄積と成分レベルでの変化のことを指すようです。
興味深かったのは、農耕地は化学肥料の施用で土壌が酸性化することで土地の荒廃が進みやすいとのこと。
酸性化すると、アルミニウムが活性化して作物の根の生育を害するとか、リン酸を作物に吸収されない形で固定化するとか、難しい事も書いてあった。。徐々に理解していきたい。
感想
自然土壌と畑や水田の土壌での土壌の変化は、「連作はダメ」とか「石灰をまいて中性にしないと」といった事の理解に繋がった。
「農業機械踏圧での土に耕盤が作られる」とか何言ってるのか分からないが、土壌は実に多くの要因で成立していて難しいという事がわかった。。先は長いぽいです。。