四国の山奥で Ruby のイベントを開いてみた IN 神山

ホントは Github pages の方に書いたほうがいいんだろうけど、そこで手が止まるのが2週間続いたのでこっちに書く!

イベントページはこちら 神山.rb 第一回 - Doorkeeper

レポート

神山.rb の「神山」は徳島県のとある山村である神山町を指しています。なんか渋谷区にも神山町があるのでお間違えなきようお願い致します。

当日は当日飛び入りで来てくださった方も含めると私含めて 19 名の参加者となりました。最初は割りと登壇者と仕事仲間だけになるかと思ってましたが、たくさん集まっていただき本当に感謝です!!

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神山コワーキングスペース名物のこたつも使わせていただきました。当日は薪ストーブは付けていなかったので、実は室内結構寒く、皆外にいるような格好でしたw

ではセッションレポートなど。

セッション1

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神山.rb を開催しようと思うにあたり、真っ先に着手したのが、懸田さんに来ていただく了解を取り付ける事でした。先日の Agile Japan 四国・徳島サテライトで神山町に来てくださったご縁もあったのですが、今の仕事仲間の元同僚であったり、愛媛や四国に対する思いをお聞きする中でも、是非お願いしたいという思いが強くありました。

ちょうど XP祭りでの講演の直後であったこともあり、その再演という形で引き受けていただき本当に感謝です。

第一回 神山.rbでXP祭り2014のXP白本話をする意味とは?

上記の懸田さんのレポートがすでに上がっていますが、ちょうど私自身ここ神山に来て感じていたこと、悩んでいたことにリンクする内容で、本当に聴くことができて良かったです。(と書いておきながら録画できておらず、すみません)

セッション2, 3, 4

株式会社永和システムマネジメントから、3 名の方にセッションを持っていただきました。今一緒にお仕事をさせてもらっているというご縁ではあるのですが、こうやって神山まではるばる来てお話していただき本当にありがたい限りです。

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「プロジェクトで重要なことはだいたいSHIR○BAK○で学んだ(仮)」鍛治舎 浩さん (株式会社永和システムマネジメント)

タイトルと写真が謎な感じになってますが、最初に SHIROBAKO の動画を流して DCI の真面目な話しにもっていくという超展開になっておりましたw メインは最近作ったという Ruby 向けの DCI ライブラリの作成経緯や実際使ってどうだったかという事をお話いただきました。

esminc/narrative · GitHub

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「神山ラボ開発日誌」千葉 啓介さん (@chibamem) (株式会社永和システムマネジメント)

自身のこれまでの Ruby, Rails プロジェクトの経緯を前段にお話していただいた上で、途中からフリー質問コーナーに持っていくという、こちらも超展開になりましたw

千葉さんが JavaRuby on Rails プロジェクトを行ったり来たりしているという経緯の中から Java 等から入った開発者であっても Rails Tutorial から始めて、まずは Java ぽくなってしまっても、少しずつ Rails ぽく書けるようになっていくのが大事という事でした。

Rails の熟練者が居ないプロジェクトにおいては、とにかく動くものを書き始めようとせずに、まずは Rails Tutorial 等の既存の有用なサンプルから学習し始めるのが良いのかなーと思ったりしました。

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「読みやすいエンドツーエンドテストが書きたい!」田垣 亜季さん (@akiinyo) (株式会社永和システムマネジメント)

エンドツーエンドというか feature spec の話しという事だったようですが、思い当たる話しが多すぎていろいろ見なおしたくなりました。。なんとなくアサートとかすごいしてる気がする。。読みにくいですよね。心を改めます。

そして、チャットモンチーがこういう活動もしてるの知らなかった。。(最近聴かなくなってしまったなぁ)

LT

なんと、当日までエントリが3人しか無かったのに、結果 8 人の LT になって結構盛り上がりました!(ホントよかったーっとほっとしました。)

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Ruby の AI ライブラリを使うお話。皆にただよう「これ、絶対デモの途中で終わる」感が的中し、いい感じにドラで中断させられましたw

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新卒が半年間 Ruby を学んだお話。彼が半年でどういう勉強をして、何を学んだのかがよく分かります。スライド共有されないかな。

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iOS & Android エンジニアが Rubyスマホアプリのテストをするお話。デモまできっちりやりきってさすがでした。tokushima.rb でも発表されているようですので、そちらでも聞けるかも??

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懸田さんが再登場。こちらも先日のポートランド勉強会の再演となりました。が、当然 5 分で終わるはずもなく。。これはまたじっくりお聞きしたい内容です!

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複数のマイクロサービスが連携して動作するシステムの場合の運用戦略についてのお話。1つの例として、EC2 インスタンス1つに全てのサービスをデプロイし、それを VirtualHost でポートを変えて運用する例が紹介されました。利点としては、スケールアウトしている場合にも、何も考えずに全サービスをデプロイしたインスタンスを追加すればいいので楽なのだそうです。

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こちらは私の妻の発表なのですが、神山に移住してきて一年の振り返りとなりました。「移住者」としてのリアルの内容だと思いますので、移住を考えている方の奥様に読んでいただきたい内容です。

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こちら私の発表なのですが、当初はセッション5 にしようと思っていた内容でしたので、即効でドラ鳴らされて終わりました。。Spending.jp のチュートリアル的な内容でした。

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最後は tokushima.rb の ka さんが締めてくれました。間違いなく一番 Ruby イベントぽい発表内容で、さすがの一言でした。

KAMIYAMA.RB 1

実は、予定が重なり一度も tokushima.rb には参加できていないので、近いうちに必ず参加したいと思います。

場外レポート

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発表者の横に鎮座していたお花は、本企画の裏プロデューサーである @koic から贈っていただいたものです。お花を贈っていただけると DM いただいた時は感動のあまり固まりました。

神山.rb は開催自体は 9 月後半ぐらいにノリで決めて、後はバタバタと調整していったのですが、構想自体は年明けぐらいに東京の飲み屋で koic がぶち上げたもので、「これはいずれやらないと><」と心に誓っていたものの、ズルズルと遅くなりつつもなんとか実現できて本当に良かったです。懸田さんとのご縁も作っていただいたので、ホントにプロデューサーでした。

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当日振る舞ったかぼちゃのケーキです。妻が朝からせっせと作ったものですが、せっかく皆さん山奥まで来てくれたので、何か美味しいものでも振る舞わないとなーという願いが叶って良かったです。妻には感謝感謝です。

ホントは愛媛のゆるふわ.rb のような地元の素敵なものが振る舞えたら良かったのですが、、、準備不足でした。。

神山.rb 第一回のまとめ #kamiyamarb - Togetterまとめ

安定の 鎌玉大様togetter まとめをいただきました。大大大感謝です><

神山でイベントを開くということ

一部では神山町は「なんか盛り上がってるらしい田舎」みたいな見方もあるかもしれませんが、現実はやはり主要駅からは遠く、車が無いととてもこられない場所にあります。徳島市内に住んでいる人でも、よほどの理由が無いと来ない場所だと思います。

正直なところ、登壇者や弊社メンバー以外の参加者は望めないかなと最初は諦めていましたが、結果として半数は市内や県外(!)からも来てくださって驚きました。とはいえ、そこは tokushima.rb で宣伝してくれた方が居たり、登壇者の方が誘ってくれたりと縁があってのことではあるのですが、きちんと形になった事は素直に嬉しかったです。

それでも田舎のイベントでは参加人数は限られてきます。その状況の中で、自分はどういう人の繋がりを見たいのか、作りたいのか、何より何を大事にしたいコミュニティにしたいのか、そんな事を考えさせられましたし、そうでなければ簡単に継続するモチベーションをなくしてしまうだろうなぁと思いました。精進します。

次回はどうしようかな

冬になると、ますます神山に来る人は減ると思うので、次回は春だと思います。桜の時期とか神山はキレイだからいいんじゃないかな?

とはいえ、最近リモートワークも盛り上がってきていますし、ちょっと徳島はサテライトオフィスやらリモートワーク(テレワーク?)をヨイショし過ぎな面があるので、負の成分多めの「リモートワークの現場ミートアップ」ができると面白いんじゃないかなぁと思ったりしています。一度とことんまで Problem の部分を洗い出さないと次に繋がる Try は出てきませんし、未来に繋がる話しができたりしないかなと。(これ Ruby かって気もしますが、僕にとって Ruby コミュニティとは何か世界に貢献するコミュニティなのだってことで。)

ではまた次回!

写真撮るのが遅れて数人帰ってしまいましたが集合写真を><

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