予想どおりに不合理 7, 8, 9 章を読んだ
体調崩して読み進められてなかったが、病院の診察待ちで 3 章分読めた。他に何もすることないと捗る。
読んで考えたこと
先延ばしの問題と自制心
浪費・医療・貯蓄などを例に出して先延ばし問題に対することが書いてあった。
大きくは「決意表明」と「単純化」みたいなものが効果があるということなのかと読めた。
また、自制クレジットカードのアイデアにある自分で決めるペナルティの考え方や、Eメール中毒の話や、強い薬と付き合う際のプラスの結びつきの話など、どれも見に覚えのあるもので興味深く読めた。
決意表明
これは SNS なんかを見ても見かけるが、自分以外の誰かに目標を表明し、いい意味でプレッシャーを自分に与えようという感じに似ている。
自分はそういうのはあまり得意ではないが、一方で短期間の具体的ではなくても定期的なマイルストーンを置くというのは、仮に達成されなかったとしても良い影響があるなとは感じる。今だと「毎週友人と話す機会があり、その時に一週間で何をやったか話すので、小さくとも何かやる」みたいな感じで、具体的には何も決まっていないのだが、「話せることを生煮えでもやる」というのは悪くない。
単純化
これはソフトウェア業界に属している身としては身に沁みて感じる。定期的な作業といえど、それが面倒だとついつい後回しにしてしまう。正直、単純化することを先延ばしにしてしまうこともあるが、単純化(明確な手順書を作るでもいいし、自動化ならなおいい)することで後回しにしなくなるのは実際あると思う。
似たような話で、部屋の片付けなんかをとってもみても、とにかく「片付けの方法が単純」であればあるほど頻繁にできると感じる。一番いいのはものを減らすこと。
自分で決めるペナルティ
今の時代だと家計簿サービスとか使っていると項目ごとの設定金額や、各種通知などもサポートされているので、ほぼ近いことはできるんだろうと思う。
Eメール中毒の話
今だと Slack等のチャットや SNS、ゲームやニュースサイトみたいなものが近いんだろうか。
iPhone 等のモバイル端末に関しても言及されているが、個人としては
- SNS は PC/モバイル含めて基本やらない
- 仕事用のチャットはモバイルには入れない
が基本。ニュースサイトに関しては、はてなブックマークはちょいちょい見てしまう。外出先でもつい見ちゃうので良くないなぁとは思う。ゲームに関してはソシャゲをやらないので分からないが、コンソールゲームに関しては PS4 より確かにどこでもできる Switch はついやってしまう気がする。
子供に「いつも携帯見てるね」と言われないようにしないと。でもホント、モバイル端末無かった頃って、一人で何も無い時間って何してたんだろ。そんな本とか持ち歩く人間でもなかったし。
プラスの結びつき
これは書籍の例だと、強い薬を飲んで副作用が出る前に好きな映画を見始めて副作用の時間に突入するみたいな感じだけど、そういう報酬を用意しておくのは大事だよなぁと思う。
娘が必ず風呂に行くのを嫌がる(たいていは遊びを切り上げていくのが嫌なんだと思う)ので、そこをうまくプラスの結びつきを用意できないだろうかなぁ。
高価な所有意識
家・車・ものや、果ては自分の子供まで、自分のものはよく見えるというもの。
面白いのは、「所有する前から所有した気になることがある」ってもの。カタログを見て自分がそれを所有することを想像したり、ネットオークションの入札を始めてしまったりすることで、まだ所有者になっていないのにそういう気分になった振る舞いをしてしまう。
また、おためし期間やx日間返金保証みたいのも、だいたいそういうのを利用した罠だというもの。純粋に「試して欲しい」というのもあるんだろうが、そういう所有意識をもたせてしまうという意図もあるってのは考えもしなかった。
個人的には、返品も面倒だし、キャンセルするのを忘れてしまいそうなのであんまりそういうのはやらないが、気に留めておきたい。
扉をあけておく
選択肢が多くあることで、一番重要な選択が明らかであってもそれを選べないこと。
ここで出てくる扉ゲームの結果は読んでいる立場としてはにわかに信じられないが、そこまで分かりやすいゲームであっても選択肢が存在すると人はそれを一つも閉じたくないというのは、自分もそういうところあるんだろうなぁと。
書籍には、子供のならいごとや、自分の仕事の可能性、人とのつながりなんかも例としてあげられているが、これらは全部耳が痛くて、特に人間関係なんかは広くしておくことでいろんな可能性もあるんだろうなと思いながら生きて、そういうのに苦しめられた気がする(できないことをやろうとする意味で)。
子供に関しては難しいというか、今だと極端に人間関係が作りにくい関係(同じクラスに数人しかいないとか)なので、一つでもうまくいかないとずっと楽しくないという感じになりかねない(合う友達がいない、やりたい趣味・スポーツが人数的にできないなどなど)。
なので、そういうところも含めて習い事も少しさせているが、無理強いにならないようにいつでも撤退できるようには心がけておきたい。あくまで、彼女が本当にやりたいことが見つかるまでのものだ。