伸びる子の法則の 3, 4 章を読んだ

読み進めているが、なぜ弟がこの本を手にとったかまだわからない。でも、10 年以上前の本だけど参考になる。

子どもの「やる気」を引き出す方法

大人と同じ目線で話す

勉強とは「問題を与えられ、それについて考え、考えた結果を伝達すること」の繰り返しです。これは仕事もまったく同じことが言えます。

学習することも真似ることから始まるのであれば、親がいろんなことに興味を持ち、それについての自分の考えはこうだと語ることが一つ大事かもしれない。

また、「子供だから簡単なことを話してあげよう」ではなく、同じ目線で話す。
子供が興味をもったことがあれば、親はもっと積極的に、内容や感想などを聞いてあげることで、伝える力が伸びていく。映画や本の感想を他人に魅力的に話すのは大人でも難しい。

学校であったことをそのまま尋ねても、子供は前提知識を話さなければいけないのが面倒くさくて喋りたがらないかもしれない。でも、それでもいろいろ質問して、説明してもらうといいかもしれない。

子どものがんばったことを、具体的に褒める

モチベーションを上げるには褒めることが大事、だがどう褒めるか。アメリカのある学校では、職員室に子供を褒める時のフレーズ集が 100 通り以上壁に貼ってあるそう。それぐらいしないと子どもは褒められている気にならない。

小さな目標設定をし、それに対して具体的に褒めてあげるといい。単に「上手」ではなく、工夫が見られた点や前回との差分など。

紙風船を膨らませるように子どものやる気を膨らませる

褒めることは大事だが、やみくもに褒めるだけではなく、喝をいれるときとのバランスが大事。

勉強もどうしても知識を蓄える基礎の時期がある。それはつまらないかもしれないけれど(つまり、つまらなくてもやるように仕向けていかなかければいけない)、少し分かってきてモチベーションが上がりそうなところで褒めてあげることで、学習意欲は驚くほどあがることがある。

一方で、つまずいてしまうときもあり、そこで褒めてもまったく学習意欲は上がらないので、うまくケアしてあげることが大事。

子どもの成長に合わせて課題を抽出する

成長スピードは一人ひとり違う。

同じ勉強をしていても、どこで課題を抱えているかは一人ひとり違う。どこが課題になっているのかを正確に把握してあげることが大事。

伸びる子の親になる

親自身が「学び」の努力を続けること

親がいろんなことに興味を持ち、知識を貪欲に身につけ、価値判断をする姿を見せれば、子どもは自然に真似をするようになる。

成長過程の中で、いろんな話をする、コミュニーケーションをする体験をすることで、論理力が鍛えられていく。

一方で必要以上に子どもの行動に口を出してしまい、何かする前に「やめなさい」と言ってしまうと、「しつけ」は厳しくされていても「覇気がない」という状態になり、意志や意欲が弱くなってしまう。

親自身が物事の判断基準をしっかり持つ

子どものしつけにおいて、父親、母親、どちらかの意見やしつけに対してもう一方が口をだしてはいけない。子どもはどちらを信用していいかわからなくなり判断基準が育たなくなる。

教師に対しても同じで、親が教師のことを悪く言ってしまうと、子どもも教師の言うことを聞かなくなる。まずは親自身が自身の言動についての影響を考えたり、判断基準をしっかり持つことが大事。

学びの基本には「敬意」がある

ものを教える・教わる関係で最も大切なことは、お互いに対する「敬意」であると考えています

関わる人達に敬意を払うというのは、学校生活においても、社会人生活でも同じこと。それを親が実践、そして教えているだろうか。

教師も親も「言葉の重み」をもっと自覚しよう

敬意は当然ながら、生徒から先生だけではなく、先生から生徒にも払われなければならない。

それがないから、暴力を振るったり、生徒へのセクハラなんていうことが起こる。ただ、早く生まれてきて、知識を早く得ただけでしかない。
「いじめはだめ」と言う教師が、生徒に対していじめを助長するような発言・行動をしてしまうなんてことも、敬意が無いから。(確かに、昔あったような給食を食べられない子を掃除の時間まで座らせて食べさせるとか、いじめの火種を先生が作っているようなものだった。)

言葉はいったん口に出したら簡単には引っ込められない。教師も親も子どもへの影響力を考えて発言することが大事。

判断の責任を子どもに押し付けない

学校や将来の進路といった大きな選択を子ども自身の判断に任せてしまっていないだろうか。特に中学受験のようなケースだと判断するのはまだ小学生。

もちろん「どこの学校にいきたい」「こういう仕事をしたい」という意志を持ってくれるのはすばらしいことだが、判断まで預けてしまうのは間違いではないだろうか。
例えば一緒にもっと選択肢を検討する。例えばシミュレーションをしてみる。

子どもに判断させるとき、親自身がその判断から逃避したいがためにそうしていないだろうか。