伸びる子の法則 8, 9 章を読んだ

ここのところ勤務時間調整で一日の勤務時間が長かったのでだいぶ間が空いてしまった。この本もやっと読了。

8, 9 章は著者の所属する会社の紹介っぽい内容が多いので足早に。

使える!実践的学習法

系統別学習法で一気に覚える

どんな科目にしろ、系統に分けてひとまとめにしてみていくことで、俯瞰的に眺めることができ、かつその中での法則性も見えやすくなるとのこと。

この本では入試のことに焦点が置かれているものの「教科書や参考書は分厚くて勉強しなくてはいけないことがとてつもなく多そうに見えますが、入試のためと割り切るならば実は不要な部分も多いのです」というのは、自分が従事するソフトウェアプログラミング開発のことを振り返っても似たようなことが言えるんじゃないかと思う。

実際、ソフトウェアプログラミングの書籍はだいたい分厚いけど、いきなり全部がわかっている必要は無いし、それこそ仕様が移り変わりやすい部分もあるので、基本となる部分と、都度調べるでいいようなところで分けて考えれば、初期の学習コストは抑えられるのかもしれない。

問題と解答をあわせて活用する

問題を解くときのプロセスとして重要なのは、「問題を認識する」「問題を解くまでのプロセスをイメージする」らしい。(この後は、問題を整理し、解法を導き、実際解くが続く)

この本では、短時間で集中して勉強する人のために、問題の解き方までを考えて解答を見るという方法を勧めている。そして、誤っていた場合は解法を復習する。

また仕事の話になってしまうが、ソフトウェアの仕事も、(UX の部分とかはある程度終わっているとして)ソフトウェアプログラマが作業に着手するにあたり、「実現したい仕様は何をするためのものかの認識」と「それを実現するために必要な設計イメージ(モデリングや middleware の利用についてなど)」ができれば、実際の実装方法の詳細や、それこそ書いていく作業というのは、もちろん難しさはある(入試の問題も、プロセスイメージまでできても、実際に解いていくと時間がかかるのと同じで)が、その前段で本質的に間違えていなければ、だいたい行き着きたい実装にたどり着けることが多い。(もちろん、設計がしっかりしていれば、誰が書いても同じというつもりはない)

一点豪華主義でやる気を引き出す

いきなり、全ての教科の点数をあげようとするのではなく、一つだけ大幅に点数を引き上げるようにしてみて、できるという認識を持ってもらう。

受験突破のための戦略を立てる

志望校が決まれば、入試の傾向や、配点などもわかってくる。

その中で、入試科目に「完全解答を目指すもの」「半分解答を目指すもの」「解ければラッキー」に色分けできれば勉強方法もより具体的になり、目処もつけやすくなる。

戦略を持つというのは、自分のやる気を持続させるためにも大事。(全部は勉強したくない)

読み終わって

最後の 9 章に関しては著者の塾の紹介っぽい内容だったので、ここでは割愛。(「勉強してないよ」という友達の言葉は真に受けてはいけないというのは、実際そういうのあるんだなぁと。あと、休み時間に勉強する雰囲気かどうかってのは、自分もそういう雰囲気の場所にいたことがないが、先生がすげぇ厳しいケースにおいて、その授業の前の休み時間だけは全員が必死で予習してたのは記憶にある)

娘も 5 歳が目前という状態で、小学校も見えてきたなという感じ。

「勉強しなさい」とかいう親にはなりたくないなと思いながらも、この本にあるような自然と勉強に関与したり、支えられるような存在でありたいと思う。

これは 2007 年の本だが、13 年経ってオンラインでの勉強も盛んな時代に、どういう変化があるのかという本もあれば目を通してみたい。