初めての種の収穫

収穫と呼んでいいのか分からないが、初めてレタスから種を採った。

f:id:dany1468:20200830091408j:plain

えんどうの種は、春に落ちたものが夏場にまた生えてきて、7 月が雨続きで寒かったせいかなぜか生育し、食べられるほどの実はつけなかったものの、種が採れたのでついでに。

レタスの種はこんな感じでついている。たんぽぽみたいになって、さらにそれがしぼんで、カラカラになったら取り時らしい。

f:id:dany1468:20200830063257j:plain

このレタスはレッドオークで、他にグリーンオークと、ロメインレタスもあるのでまとめて採れるとこの秋はミックスレタスの種を自分の種でいけることになる。

なぜ種を採ろうと思ったか

単純に、このコミュニティ農園の管理者の方の意向が大きい。

この農園では「いろんな状況でも作物を育てていける人を育てたい」というのが目的の一部にある。ここでいう「いろんな状況」は、もちろん自然災害等も含まれるが、今の COVID-19 みたいな状況もその一つだ。

なので、「水がいつでも手に入るかは分からない」「肥料がいつでも手に入るかはわからない」などの状況も想定されていて、完全無肥料までいかないが、極力肥料は使わず、たしかに大きな野菜をかんたんには作れないが、時間をかけてでも野菜を作っていける状態というのを重視する。
水に関しても、当然通常は水を使うが、この 8 月はかなり日照りになり山の湧き水が枯渇したのだが、水道を一部使いつつも「マルチをして地面を保湿する」など、水を使う量を減らす手法なども取り入れていった。

そして、種である。そう COVID-19 の影響でまさにこの春、種の供給が一時止まったのである。一時というか、今でも一部の種は無かったりするらしい。

この農園では、ほとんどを「固定種」と呼ばれる種を利用しているため、スーパーやダイソーで買える種ではない。(そもそもスーパーやダイソーの種はたまに日向に置いてあったりするので、あまりオススメはしないらしい)
もちろん、F1種も利用しない訳ではなく、ケースバイケースである。一応断っておくと、管理者の方はF1種を嫌っている訳ではなく、特に彼らの本業の農業の方ではメリット/デメリットを考えつつ使い分けており、単に我々貸し農園のユーザーには、種を採ることも覚えて欲しいという意図がある。

で、その固定種を買っているメーカーからの供給が停止し、この春の種まきは、管理者の方が前年に採った種や、残っている種などを中心に利用し乗り切ったという経緯がある。

そういう実体験もあり、今期は採れそうなものは種を採ってみようという気持ちになり、その初めてがレタスになった。

種の保存の豆知識

種はあまり高温にさらしておくと、勘違いして芽がでてしまうこともある。

よって、種を採ったら乾燥させ、冷蔵庫に入れておくのがいい。種によっては、複数年保存できるものもある。

これは買った種も同様で、冷蔵庫までいかないまでも冷暗所に保存し、高温多湿の状態に短時間でも放置しない方がいい。農園では、外での作業中は小さな発泡スチロールに種袋を入れておき、必ず日陰に置いているので、それぐらいで大丈夫だと思う。