父と娘の英語朗読発表 👨‍👧🎙

タイトルは「英語朗読」にしましたが、内容としては娘の通うラボ・パーティーという英語教室の「素語り」という発表会になります。

以前以下の記事で私がやった英語劇発表でもラボ・パーティーに付いて触れましたが、私も社会人向けのクラスに入っています。

大人ばかりで英語劇をやってきた 🕺💃 - dunno logs

簡単に「素語り」

これがラボ・パーティーの文化なのか、徳島地区だけの文化なのかは分かりませんが、少なくともラボ・パーティーの他の徳島の教室でも行われているようです。

内容は、自分の所有する教材の本の中から好きな一冊を選んで、全編でも途中まででもいいのでボリュームを決めて、1-2 ヶ月ぐらいかけて自宅で暗記・練習し、保護者を含めたみんなの前で発表するというものです。

単純、ではあるのですが、小学生にこれを達成するように導くのはなかなか大変ですし、子供の課題であり親の課題でもあります。おそらく、親がどれぐらい子供に時間を取れるかとか、向き合えるかみたいなものも先生は見てるんだろうと思います。

我が家の戦略

うちは歴が浅いため購入してる教材の冊数もそれほど多くないので、割と発表する本はサクッと決まりました。ウクライナ民謡の「てぶくろ」です。

ただ、「てぶくろ」は小学一年生でも無理ではないものの多少ボリュームがある上に娘は初めての物語への挑戦だったので、正直親目線的に「難しいのでは、、、」という気持ちでした。(ボリュームに関して補足すると、英語朗読ですが、英語・日本語をセンテンスごとに両方読む必要があるのでざっくり倍になります)

で、そこで思いついたのが、父、つまり私も大人クラスに入っているので私も参加権は一応あるため「親子で一冊」というのを先生に提案し、無事認めてもらえたという感じです。

担当割

「てぶくろ」は、簡単にはおじいさんが落とした手袋に、次々に森の動物達が入ってくるという感じなのですが、新しい動物が来るたびに「手袋に住んでいるのは誰?」「誰々ですよ」「入っていい?」「いいよ」みたいなやりとりが発生します。

なので、私が「新しい動物役」、娘は「既に入っている動物役」としました。(最初に入ってくるネズミだけは、オープニングの意味も含めて娘に渡しましたが)

その他には、ちょっと長いナレーションは私が大体担当しつつ、娘にも頑張るポイントとして 3 センテンスの長めのナレーションを受け持ってもらいました。

全体としては 15 分ぐらいです。

練習の日々

まずは読みを書いてみる

と言っても、4 月半ばから開始して、6 月半ばの発表までのうち、GW 明けるぐらいまでの1ヶ月は朝の登校前に流す音を「てぶくろ」のお手本 CD の内容にしただけでした。(教材は絵本・日英のテキスト・CD がセット). 先生からは「まずは 100 回ぐらいを目安に聞き流しでもいいので聞いてみてください」でしたが、この段階では全く達成できていません。

GW 明けてから、まずは娘がどういう風に音を聴いているかを書き出す作業を始めました。これは、必須ではないんですが先生が以前他の生徒にやっているのを見ていたり、同じ大人クラスの人のお子さんも当時やっていたというので興味を持ったためです。

私と娘では音の聞き取り方も異なる上に、小学1年生だとまだひらがなも濁音や拗音・促音も十分には記述できません。なので、基本的には親は「こう言ってるよね」は言わず、子供が聴こえた通りに書いていってもらいました。

見てもらって分かる通りですが、跳ねる音や伸ばす音が表現されていなかったり、大人が書けばもっとありそうな音も書かれていなかったりします。
ただ、不思議なことにそれを読んでもらうと、書いた通りではなく、きちんと聴こえた風に再現してくるのです。

先生等によれば、これは子供なりの発音記号であり、単なる思い出すためのキッカケでしかなかったりするようです。
加えて、CD での発音は物語の文章を読んでいくため、必ずしも一つ一つの単語の辞書通りの発音ではなかったりします。(例えば full も、ほぼ「ボゥー」と発音していたり)

この辺は、大人が下手に読んだ通り教えても上手くいかないと思うので、時間はかかるのですが、子供に書いてもらう作業はやってよかったと思います。

実際、ほとんどは耳だけで覚えてしまうのですが、それでも英語は読めないので思い出す時に、自分で自分の書いた文字で思い出すというのは「書いたことが役に立った」という経験としてもよかったように思います。

大人がこれをやると、モロにカタカナ英語みたいになってしまうのですが、子供は発音記号としてひらがなを用いるってのは面白いなぁと思います。

どうしても CD の読みが早くて聴き取れない部分は、以下の再生速度を変えられるアプリを使ってスローにして聴かせました。

‎「Audipo 〜倍速再生、耳コピ、リスニングに〜」をApp Storeで

二人で合わせる

読みが終わったあたりで、なんとなく娘も耳で覚えてきてはいました。逆に私は耳では全然覚えられていないので、慌てて覚えました 😭

そこからは、朝に娘が朝食を食べている横に座り、それぞれのパートを暗唱していくというのを平日に行いました。

もちろん最初のうちは二人とも暗唱はできなかったので、まずは半ページを数日かけて暗唱できるようになり、それを少しずつ増やしていきました。(絵本ではなくテキストベースのページ数です、全体では4ページです)

週末多少集中する時間等もとりつつも、朝の 15 分を続けることで 2 週間ほどで、詰まったり、思い出すための時間を使いつつも最後まで二人とも暗唱できるようになりました。

最後の 2 週間で一度先生に見てもらう時間を取ったり、詰まりやすいところを集中的に練習したり(それも基本的には朝の時間だけ)して、本番に臨みました。
前日に妻に聴いてもらった段階ではほぼ完璧でした 😇 (逆に僕がど忘れしたりしていた。。)

本番

本番は全員で行うと時間もかかるので、午前午後の2パートに分けて行ったため、私達と一緒に発表したのは 4 名でした。

中学生・大学生が 1 名ずついましたが、彼らのレベルになると単に物語を暗唱するのではなく、一人で何役もこなしながら一人劇をこなしてきます!
劇形式になるため日本語は省いて英語のみになるので、聴いてるこちらとしては分からない部分も多いのですが、基本的にはメジャーな物語なのでなんとなく理解しつつ楽しむことができました。
中学二年生の子がやってる姿とかみると、自分が中二の頃と比較して素晴らしすぎて、「いいもの見たなぁ」という気持ちになります。(FF7 しかしてなかったなぁ。。。)

他に小学 4, 5 年生が 1 名ずつでしたが、二人とも詰まったり思い出す時間があったりはしましたが、しっかり一人でやりきっていて素晴らしかったです。

娘と私は1番手で行いました。私は緊張して聴衆(参加者とその保護者が集合してる)を一度も見れませんでしたが、娘は恥ずかしかったのでしょうが、しっかり後ろまで届く声で、全く詰まりも間違えもせず完遂してくれました。(私もなんとか、、、)

読んでいる横では先生が以下のように絵本をめくってくれていて聴衆にはどういうシーンかを見せてくれていたようです。(緊張して目に入らなかった。。)

終えてみて

そもそもがイレギュラーな親子発表でしたが、今年小学二年生の子は一人で発表しているので、来年は娘も一人で発表するのだろうと思います。(来年はお父さんも一人でと言われているのは置いておいて、、)

大人クラスの人からも言われましたが、子供がどう思ったにせよ私個人として「娘と一緒に長い時間をかけて何かを成し遂げた」という体験はすごく記憶に残るものだろうと思います。

正直、親子での発表にした理由の一つは、「強制してやらせる」というのが自分にはできる気がしなかったからです。
からしてみれば、この素語りが自分に何の意味があるのかも分からず、ただただしんどい暗記をさせられるだけになる可能性もあるわけで、それでなくても毎日宿題出されて大変そうなのに、さらに理由もないことをやらせるのは難しいなと。

もちろん理由は説明できるとは思いますが、それを彼女に腹落ちできる内容に噛み砕ける自信もありませんでした。であれば、同じ苦労を私も一緒にすればいいだろうと、そんな理由です。幸運にも、娘は一緒にならいろんなことをやってくれるので今回はそれが実現できました。

来年はどうなるだろうかと思いつつも、いざとなれば自分も参加して同じ苦労をすればいいかという気もします。

娘が興味を持ちそうなものは、見つけてくればまずは自分でやってみる。今後も娘と一緒に成長していけるように頑張りたいと思いました。