「シンプルにわかる確定拠出年金」という本を読んで。
手続きはしてしまっていたのだけれど、今更ながら知識も入れていこうかなというのと、毎日少しずつでも本を読むというのには薄い本がちょうどいいかというので選んでみた。
最初は「確定拠出年金の教科書」という本が名前的に気になったのだけれど、同じ著者で少し新しいのがあったのでこちらにした。
執筆当時は(今は知らないが)楽天証券に所属されていたらしく、多少バイアスがかかっていることも認めながらの内容だったが、全体的には確定拠出年金だけによらず、私のような「投資」というもの自体がよくわかっていない人間にも分かりやすい内容でとても良かった 😇
個別に気になった点
色々な用語
正直全然知らないものばかり。
- 「TOPIX(東証1部に上場している全銘柄を用いた株価指数)」「MSCI‐KOKUSAI(日本株を除く先進国の株式で構成される指数)」
- ファンドの連動先(?)になる指標
- 「日経平均株価」はかろうじて耳にしたことあるぐらい
- 「ETF(上場投資信託)」「REIT」
- 略語が多すぎて覚えられない。。
- アクティブファンドとインデックスファンド(あと、バランス・ファンドやターゲットイヤー・ファンド、他にもあんだろな)
- 確定拠出年金の「スイッチング」(NISA は無い)
運営管理機関が破綻したり、僕が死んだり
結構気になっていた点ではあったけど、ここはクリアになった。
とりあえず自分のお金であるということは守られるようだ。
というか、自己破産しても確定拠出年金の積立金は守られるのか。
投資先の考え方
- 「手数料の低さ」が何度も言及されていて、これは意識させられた。
- 加えて、NISA 等と投資を組み合わせる場合に、どのような考え方をすればいいかなど。
- インデックスファンド、バランスファンド、アクティブファンドを選ぶ際の考え方など。
- おすすめとしてはインデックスファンドとなっている(あくまで個人の意向にはよるだろうが)
貯蓄とリスク
年金を受け取り始める年齢から、受け取る期間を引けば、どの程度貯蓄が必要になるか分かる。
この必要な貯蓄から、持っている資産や今後の収入の見通し等考えて、どの程度投資(つまりリスク)に割り振るかを考える。
よって、一番大事なのは投資(とその運用益)の目標ではなく、あくまで貯蓄額であって、仮に投資する場合にも、その損の見込みが貯蓄にどう影響するかも考えておけば、シンプルに考えられる。
みたいな感じだろうか。
確定拠出年金を知りたい読者を想定している点でも、こういう「老後のためのお金」という視点で説明してもらえると、投資に対する考え方が分かりやすい。
最後に
本の終盤になると、投資全般に関する話が多少詰め込みな感じで入っている。わからないことも多いので全然理解はできていないが、株式だけでなく、為替 国際、保険など多くの投資先についての意見があるようだ。
この本は証券会社の人が書いてはいるが、確定拠出年金がタイトルに入っていて、投資で儲けよう的なものではなく、「確定拠出年金やその他の投資を使って、老後に必要なお金を作ろう」という感じで、あまり違和感無く頭に入ってきた。
他にも考え方はいろいろとあると思うので、他の本も読んでみたい。