手術から 2 年経った

2017 年の 12月に手術をしてから約 2 年経ちました。

プログラマー35歳、定年まではいかなかったが身体の一部を失うことになった - dunno logs

術後の生活について

私は術後に関しては特に追加の治療をしていないため、半年に一度検査をしているだけです。

仕事復帰後、1年半程は時短で仕事をしていましたが、今は 1 日 8 時間の仕事に戻しています。

食べるものは制限される部分もありますが、体力も(年々パワフルになっていく娘と遊んでいるおかげか)回復してきて、今では術前よりも体力あるんじゃないかと思うほどです。ただ、体重は食事の制限もあり術前に比べると減ったままです。(ただでさせ痩せ型なのに 😅)

食事の制限

制限とは書いているものの、簡単には将来的に糖尿病になるリスクが非常に高いというだけなので、今からでも糖質に関わるものはできるだけ減らそうねというものです。

なので、日常的にはパン・ご飯は食べませんし、大好きだったビール・日本酒も飲みません。昼は皿いっぱいの生野菜とささみで作ったサラダチキン、オムレツをほぼ毎日食べてます。夜は食後に運動するというのも踏まえて、上述のようなものは控えるものの、例えばじゃがいも等も食べますし、自由に食べています。

加えて、外食をするとどうしてもパン・ご飯は出てきてしまうので、少なめにしてもらうか残すかなどはするものの、一切食べないという訳ではありません。

飲み会ともなれば、ウィスキー・焼酎なんかはバンバン飲んでるので、事情を知らない人は私が食事に制限してるなんて気づかないだろうと思います。

血糖値と運動に関してなんかは、実際に測定生活してみたりもしました。

FreeStyle リブレで血糖値測定生活を試してみた - dunno logs

つまりは

特に問題なく生きてます、ということです。

これからの事を想う

medium.com

復帰後の投稿にも貼ったが、彼は私と同じ 35 歳でずっと重いステージの癌を患った方。私は復帰後も、彼のブログを読むのが怖かった。彼に悪い知らせがあれば、きっと自分にもダメージがあるだろうと。そんな中、偶然 medium に彼の新しい記事が feature されてきたので読むことにした。

scottgriddle.com

上記は medium ではない彼のサイト。彼は今も仕事をし、恐怖と闘いながらも生きていると知れてとても嬉しかった。

30歳でステージIVのがん宣告を受けた方の1年間の闘病の記録 - Togetter

もう一つ読んだものは上記のまとめ。涙が止まらなかった。たくさんの想いが伝わってきて、、、お会いしたこともないけれど、忘れたくないと思った。

あっち側

彼女の tweet にあった「あっち側」という単語が読んだ後に残った。

私は低いステージの状態で治療に進むことができ、今はその後の生活を過ごしている。

がん診療連携拠点病院等院内がん登録 2013年3年生存率、2010から11年5年生存率公表|国立がん研究センター

一方で、自分の患った臓器の場合は、ステージが低いといっても 5 年生存率は高くない。もちろん、そのために半年に一度のスキャンを受けている訳で、それは後 8 年続く。「通常は 5 年程度だが、君の場合は 10 年やっておこう」というのは、これが一応の検査ではないということを告げている。(もちろん、医師の病理診断を疑っているわけではない。医師としても可能性の話をしているだけだ。)

半年に一度のスキャンの日が近づくとどうしても怖くなる、術後は年1の健康診断の結果を開けるのさえ怖い。そういう意味では、自分も程度はあれど「あっち側」なのだと。

たまに夜中に家族で寝ているベッドで妻と娘の顔見ながら怖くなる時がある、そのときはどうしようもなくなって訳もわからずベッドから飛び出してしまう。元々自分が死ぬということにも強い恐怖を感じる人間だけど、今は二人の将来を見れない可能性の方が怖いのかもしれない。

8 年後も生きていたとしても、きっとその頃には糖尿病との闘いに多かれ少なかれ入っているとは思うので、自分はきっとあっち側のままなのだろうと思う。

ただ、今食事制限をしているのも、その闘いに自分は入ると信じているからだ。そこまで生きていると。

引き続き生きていく

実は今日が半年に一度のスキャンの日。

確かに不安になる日ではあるが、定期的に自分の生活を見直せるいいタイミングでもある。

どうしても、仕事に子育て、家事と日々を過ごしていると、本当にしたかったことを忘れてしまう。

仕事以外に取り組みたいプロジェクトはなんだったっけ?娘に見せておきたい自分の姿は?家族で行きたいところは?周りとの関わりは?

大病院の待ち時間は途方もなく長いので、いろいろと考える一日にしたい。